NO.7
寺の前まで来ると、線香の匂いが立ち込めている。ここは遺跡ではなく生きているお寺なのだ。真中の仏像とブーゲンビリアの花の間のあの細い通路の先が寺の本堂である。土足厳禁なのでこの入り口で靴を脱ぐ。 通路の壁際には大きなドラが吊るしてある。ドラを叩いてお祈りをする。 少し優しく叩いておいた。その先には、八体の仏像が目の高さに並んでいる。 立像も有れば涅槃像もある。 それぞれの仏像の前には、火が焚かれている。生まれた曜日毎に守護仏が異なるのだそうで、その前にある火を絶やさないように、お参りした人が油を継ぎ足す。 |
私も持っていた電子手帳で自分の生まれ曜日を調べて、お祈りをする。click ! もちろん油も盛大に足しておいた。自分のお祈りが忙しくって、他の人の分のお祈りは忘れてた! 気が付いたら周りに誰も居ない。慌てて本堂へ入った。タイ式になよなよ〜っと座る斜座りをして、ご本尊に頭をさげる。下げた視線の隅に右横の壁が入る。一面に象に乗った闘いの図?パチクリしながら頭を上げて、壁を見つめた。ビルマとの闘いの様子が迫力満点に描かれている。騎馬戦ならぬ騎象戦? あれ?ここは殺生をしない仏の間ではないの?何処かで辻褄はあってるのかもしれないが。ビルマからアユタヤを取り戻した時に建てた寺なのだから殺生も有りという事か。。 何だか矛盾を感じるけど、良いという事にしよう。。南無阿弥陀仏。。南無妙法蓮華経。。。日本の宗派は関係ない? |
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