NO.4

飛び降り自殺をした女性の掲載された写真朝7時には車に乗ってアユタヤ見学に。夜はもう、バンコクに泊まるのでこのホテルには帰って来ない。
車の中でサックさんが
「普通アユタヤ遺跡は 1日掛けて見学するのですが、皆さんは半日しか時間がありません。だから頑張ってくださいね。」
と笑いながら言う。
そうそう、前に来た時は1日掛けて回ったような気がする。
乾季で暑くて死にそうだった。
そして、彼は手に持った新聞を見せてくれた。
タイのタブロイド版らしい。多分ホテルの周囲にたくさん店があったので、今朝買ったのだろう。
一面記事はなにやらセンセーショナル。手に持って見ると、女性の横たわった写真。

身体から血が流れていて、痛々しい。その横には若い女性と男性の顔写真のアップ。
女性は看護婦のキャップを被っている。サックさんに説明を求めると、この看護婦さんが血を流して横たわっている女性らしい。
そして、下の男性が彼女の恋人。
最近冷たくなった彼の心変わりを、悲観してしまった彼女がビル(7階だったと思う?)から飛び降り自殺をした。
その現場に、救急車が来て即死状態の彼女を医者?が診ている。カメラマンが偶々居合わせたっていうのだろうか。

え〜〜!!!ビックリマークが頭の中を行きつ戻りつ。
そんな緊迫した場面を、掲載して良いのか?しかも、顔写真入りで。この男性は、別に犯罪者ではないだろう。
この女性も亡くなってしまって、大変可哀想だけど自分の死に様をこういう風に新聞で公表されてしまうなんて、思ってもみなかっただろう。
目の当たりにした異国の新聞は、彼女の純愛を冷徹に見つめるタイの人達の意外な面を垣間見せてくれた。
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