NO.16

ダムノンサドゥアクから、1時間ちょっとでカンチャナブリーに到着する。
戦場に架ける橋であまりにも有名な場所である。第二次世界大戦当時、日本軍が泰緬鉄道の路線の一部として、突貫工事で造った橋で多数の犠牲者を出している。
今戦争の傷跡は殆ど見当らないが、JEATH戦争博物館等には、当時の連合軍捕虜の描いた絵や記録写真などが展示されている。日本人としては大変居心地が悪い場所だ。でも、日本でこういう事に全く触れない教育を受けてきた私は、しっかりと最後まで読ませて貰った。東南アジアの人々が数知れず犠牲になった戦争。
連合軍の立派な墓地とそれに比べて、ひっそりと佇む日本人の慰霊碑が対照的で私には印象深かった。

慰霊碑に線香を手向けながら、心の中で呟いた。
「異国の地で、特に日本の敗戦以後は大変な思いをして此処に眠っていらっしゃるでしょう。ご苦労様でした。帰りたかったでしょうね。」
慰霊碑に参拝して、昼食を取る。
向うに見えるのがクウェー川鉄橋。私たちはあの映画のおかげで、「クワイ川マーチ」をすぐに思い出す。サックさんに、絶対クワイと発音しないで下さい、と言われた。タイ語で「
クワイ」は男性のシンボルを意味するそうである。ひえ〜!
この河畔の涼しい風の吹き抜けるレストランで、お昼を食べる。熱帯の太陽がジリジリ照り付け外はかなり暑いのだが、川面を渡る風がこのレストランのデッキを気持ち良い場所に変えてくれている。
お昼はタイ料理。どんな料理でもこの場所なら美味しい。食事をしながらクウェー川を眺めていると、ボートに筏(いかだ)が曳航されて行く。筏は簡単な屋根がついていて、それ自体がまるでデッキのレストランのようである。タイの人たちはこういう筏に乗ってのんびり食事を楽しむのだそうだ。見ていて本当に気持ち良さそう!
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