NO.10

ワット・プラ・スィ・サンペットへ。
1491年に王室専用の寺院として建立される。ここに高さ16m、171kgの黄金に輝く仏像があったとか。3基の仏塔はスリランカ式なのだそうだ。タイの歴史的建築物はこういう風にビルマ式、スリランカ式、タイ式の建築様式が三位一体となって不思議な調和を保つ。陸続きの国々はお互いに、良きにつけ悪しきにつけ多大な影響を受け合う。海の孤島の日本でさえ、唐の影響を色濃く受けた平安京が今も京都にひっそりと息づいている。1767年にビルマ軍がこの栄華を極めたアユタヤを徹底的に破壊し、焼き払った後レンガの3基の仏塔と寺の礎のみが残る。
赤茶けたレンガの横にラントムの白い花がたおやかに咲いていた。

境内に残る仏像は全て頭を破壊されている。ビルマ軍の攻撃の激しさが、この頭のない仏像から伝わる。
仏塔の横には 建物のレンガの壁が残っていて、いかに大きな寺だったかを偲ばせる。

中をゆっくり散策していると小学生の遠足?に出会う。6年生くらいだろうか、ガヤガヤお喋りをしながら通り過ぎる。「Hello!」と声をかけると皆陽気に「Hello!」と返してくれる。でも、驚いた事にその集団の後を1匹の犬がトコトコと付いて行く。
(写真の上にマウスを置いて見る?)
タイに入って、一番驚いたのはこの犬達である。とにかく、外を歩く犬が多い。飼い犬ではなく明らかに野良犬である。日本では犬が野良犬状態でその地域に住み着く事はない。一定期間の間には保健所で殺されてしまう。(野良猫は結構居るけど)
とにかく子供達の後をついて行く野良を見ながら、カルチャーショック。しかもその後ろを雑談しながら先生がついて行く。犬もこの遠足の参加者みたい。

さて、タイタイ在記はこの後も続きます。タイタイ在記2へお進み下さい。もう、読みたくないと仰る方はcontentsへどうぞ。
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