No.8

あのタージ・マハルの原型になったと言われているフマーユン霊廟に着く頃は、、まだ午前中だと言うのに絶えがたい暑さでした。ギラギラ輝く太陽と熱い空気に、汗が噴出して来ます。
ここは1564年から9年間かけて作られた、ムガル帝国2代フマーユン皇帝の墓。ピンク色の砂岩と大理石でできた美しい建造物です。
ムガルはイスラム王朝なので、墓には遺骨が埋葬されています。
フマーユン廟に入るには10ルピーの 入場料が要りますし、ビデオを持ち込む場合は25ルピー別にお金が必要です。
ガイドが入り口で全部の手続きをしてくれました。
<それにしても何処から見てもインド人だな〜。

一番下の基礎になる部分は1辺が47.5mの正方形。
その上に大理石のドームが目立つ独特の景観の廟が乗っています。
上へ昇る急な階段を踏みしめて、四角形の基礎の上に建つ目的の美しい建物の中に入りました。
この熱い空気に似つかわしい、赤い砂岩と大理石の全てが石の建物はどことなく、ひんやりと涼しい。
何故だろう?
石は直射日光に当たるとすぐに熱くなって、居たたまれない程になるような気がするのだけど。

内部は照明もなく、薄暗い。そこにはフマーユン帝の大理石の石棺や、その息子達の石棺がありました。
模様もなければ、文字も書いてないので不思議に思ったら、側で掃除をしていたおじさんが本物の石棺は床下にあると教えてくれました。このおじさん、勝手にベラベラと喋って、親切な人だと思ったのに最後に手を出してしっかりお金を請求されたのであります。
<インドじゃ親切と言う言葉はないのかな?ふ〜む。。10ルピーは高かった・・・かな?

外へ出て、テラスから庭を眺めると向こう側に 真っ白の建物が見えました。あのおじさんによれば、シーク教のモスクだと言う事でした。
ふと気がつくと、例の押し売りガイドのおじさんは新たな獲物に接触中。彼が先ほどまで持っていた箒が壁に立てかけてありましたので、早速私もお掃除してみました。
床の砂岩は人が出入りするためか凸凹になっていましたが、掃除は行き届いていていました。<別にあの押し売りおじさん、仕事をサボっているわけではなさそう。

しっかりと建物を見て、下におりて出口へ向かうと、学校帰りの中学生らしき子供達に会いました。
手を振ると、陽気に「Hello〜!」と応えてくれました。何処の国の子供達も同じだ・・・
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