No.8
クーポラとイタリアの景色
どこかで一度は見た、イタリアと言えば何となく思い浮かぶ景色。
その象徴がクーポラのある風景だと思います。
雑誌で見たのか、テレビの番組で見たのかはっきりしないけれど、憧憬のイタリアといえばこんな感じ。
フィレンツェの小高い丘にある、ミケランジェロ広場から眺める街並みは当にそのイタリアそのものです。
赤レンガのような屋根の色、落ち着いた薄いベージュ、大理石の微妙な色、どれもこれもこの景色にしっくりと馴染み、心を奪われてしまいます。

丁度広場に着いたとき、結婚式を挙げた二人のセレモニー?が行われてました。
絵になります、ホント。
聞くところによると、カトリック信者でない日本人でもイタリアで本当に結婚式を挙げることもできるそうです。
(未入籍のままイタリアに入国して挙式し、イタリアのお役所に届出をします。日本に帰国後戸籍謄本をとると、イタリアで婚姻したことが記載されています。)
どんな形にしろフィレンツェで結婚式を挙げたら、このミケランジェロ広場で記念撮影をするのが定番なんだそうです。


クーポラ(丸い屋根の円蓋)のあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母教会)はミケランジェロ広場から見たときも、素晴らしかったのですが近くに寄ってみると、その美しさは筆舌に尽くし難くしばらく見とれてしまいました。
アイボリーとグリーンとピンクの大聖堂
美しい。。。美しかった。。
花の都フィレンツェに似つかわしい建物です。

教会の最初の建物は1296年にゴシック様式で起工されました。鐘塔は1334年に建築が始まりましたが、ドームの屋根は手付かずのまま放置されました。
もちろん、そんな大きな屋根を架ける技術がなかったからなのですが、できないことをやり始めてしまう無謀さと強引さには驚きます。
1420年には麗しい八角のドームの屋根がフィリッポ・ブルネレスキによって架けられることになりました。かつてないほどの規模のクーポラの建設を可能にしたのは彼のアイデアと技術の高さによるものにほかなりません。
1436年フィレンツェにこんな凄いクーポラが完成したことは、中世と言う時代の終焉と、新しい時代の到来を告げることになりました。

花の大聖堂の中は外観に比べると、暗いせいもありますがかなり地味な感じがします。
世界で第三番目の大きさを誇る教会は内部も大理石がふんだんに使われ、落ち着いた雰囲気に包まれていました。

クーポラの真下に立つと改めて、その高さに驚きます。
この写真はビデオから取り出したものなので鮮明ではありませんが、ドームの高さ90メートルから60メートルにかけて、びっしりとフレスコ画が描かれています。
この世界最大のフレスコ画は一種の騙し絵のようなもので、ズームで一番高いところを撮ってみると、まるで人物の手や足が本当にぶら下がっているかのように、リアルな絵で埋め尽くされています。
このフレスコ画は面積3600u(1100坪)もあるそうですが、その高さと大きさのせいでフラッシュの光は全く届きませんでした。

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