No.10
世界で5番目に小さい国
イタリアの中にある世界最小の国と言えばバチカン市国。
国の中に国が存在するということは、良く考えてみればちっともおかしな事ではないかもしれません。外国に囲まれていようが、隣り合っていようが、国境を接しているのがたまたま一国であったというだけなのですから。

日本でも3世紀の邪馬台国、4世紀の大和朝廷の時代、大きな統一国家があったわけではありませんでした。

また、安土桃山の戦国時代も統一国家ではありませんでした。小国が分立し、それぞれの国が独自の掟を持ち、鬩ぎあいながら存在していました。

サンマリノ共和国は、イタリアの中の独立した世界最古の共和国であり、世界で5番目に小さい国です。
しかもわが国の 戦争放棄を掲げた憲法よりも、ずっとずっと古く、4世紀の建国の時から、武器を使用することなく砦に立てこもる道を選んで独立を貫いてきた国です。

マリノという名前の石工が、当時のキリスト教徒迫害から逃れて標高750メートルのティターノ山に隠れました。そのマリノに因んで、ここに共和国ができたというわけです。
こんなに山の上だったので、交通の要所になり得るべくもなく、時の権力者達が何が何でもこの国を我が物にしようという気にはならなかったのかもしれません。あくまでも私の独断と偏見ですが。

サンマリノ共和国は、切手とコインで有名な国です。それに観光収入で成り立つ国だとも言えます。
切手は美しく、収集家でなくとも惹き付けられるほど綺麗で種類も豊富です。
ですから、この白い洒落なポストから各地に葉書を出す人も多いのです。
お買い物をするのに、全く税金が掛からないのですから嬉しいです・・とにかく、ワインも安いし、綺麗なこじんまりした国でとっても素敵なところです。。
だから一番頂上の砦チェスタの塔まで坂道の両脇にお店が立ち並び、観光客でごった返しています。

この写真の左側に見えるのが庁舎で、人口2万人ほどの小さな共和国に似つかわしいく小さいけれど、誇らしげに建っているようでした。19世紀に建てかえられているので、やはり他の建物よりも新しいのが分かります。

サンマリノと言えば、サンマリノF1グランプリを思い出します。
私もテレビで、あの天才レーサー、アイルトン・セナの乗ったF1がクラッシュする瞬間を見ていました。それまでは、テレビ観戦していて、事故が起きたとしても無事に助け出されることが多かったので、危ない状態だと言うアナウンサーの言葉に、本当にショックを受けました。

あの事故はサンマリノグランプリで起きたんでした・・そんなことを、この石畳の坂道を登りながら考えていました。


イタリアの中の小さな独立国、サンマリノはビザが必要でもなく、国境での入国審査もないので、この国来たという証明をしてもらうために、観光案内所でパスポートにスタンプを押してもらいました。
有料で2ユーロ58セントでした。
右の写真は私のpassportですが、薄く2.58の文字が見えると思います。
そう言えば、今では日本の出国カード(IDカード)も書く必要がなくなりました。ヨーロッパの各国もEUになってから、入国出国のスタンプも押してくれなくなりました。
唯一厳しいのが かのイギリスだけ・・
今回もトランジットのヒースローではしっかり検査を受けました。


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