2010年5月4日ホームページをリニュアルしました。まだ、少しだけ不完全なところもありますけれど・・・
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入院顛末記
和子はずっと付いていてくれたけど、気がついたら旦那様と替わっていた・・
どれだけ時間が過ぎたのか分からないけど、看護婦さんが計った時は39度5分だったそうだ。
額に当てたタオルや、氷枕は気持ち良い。
うとうとしながら、ただただ時間が経過していくのを待つ。
定期的に看護婦さんがやってきて、点滴を交換したり、薬を入れたりしていく。
まるで人事のように時が過ぎる。
相変わらず、息が荒く熱は下がる様子がない。
そして、隣の娘の赤い服が時々視界に入る。
空耳のように、電話の呼び出し音が聞こえる。
「もしもし、ここは病院だから、携帯電話はいけないのよ。。分かってるわよ。子供の体操服をちゃんといれてくれた?御飯は?あははは。。大丈夫よ、お母さんは結構元気でね、安心したわ。うん、あと3日くらいここに居て帰れると思うわよ」
彼女って、マナーも勿論無視するんだなぁ・・。 ここは病院の入院病棟。こんなところで、携帯電話を掛けるのは非常識を通り越している。
この部屋を出たい、手術後は一人部屋に入れると言われたはずだ・・なんでこんな二人部屋に私はいるの?
明日にでも看護婦さんに言ってみよう・・
眠れない夜、氷枕で頭を冷しながら時間が過ぎて行く。
時間が経過して行くことだけは、間違いない事実だ。時間が過ぎれば、その分回復していくんだ・・
一晩中付き添って、ずっと頭を冷し続けてくれる旦那様は眠ることはできないだろうな・・
大丈夫かしら?
けれど、今のところ私は何もできない。もどかしいが 時間よ〜過ぎろ!早く早く・・・・・
術後二日目の朝が来た。
殆どうつらうつらの状態で、熱と息苦しさは改善しない。
朝の検診も、殆ど目を閉じて荒い息をしていたように思う。
そんな中で、また採血をされた。
後で分かったことだが、この時私の血液の比重は7.2から6.5まで落ち込んでいたのだそうだ。 婦人科部長の三輪先生が昼頃に説明にみえた。 高い熱のためか苦しくて、あまり理解ができなかったけれど、点滴をドンドン入れてしまったために血液が薄まってしまったと言われてるらしい。
出血が少なかったので、それで良いという判断だったけれど、鉄剤の注射を朝晩二回投与して様子をみなければならないと仰る。
何でも良いから、宜しく。。私は寝ているしかない。。
それにしても、隣の親娘は煩い。何とかならないかしら・・。
丁度鉄剤を注射しに来た看護婦さんに、言ってみることにした。
「この部屋を出たいのですが、何とかして。とにかくお部屋を移して欲しい、どこでも良いから」
彼女は最初笑っていたが、
「限界ですか?」と真顔になって聞いてきた。
「限界はとうに越えているんです・・」
久し振りに、強い声が出た。
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