2010年5月4日ホームページをリニュアルしました。まだ、少しだけ不完全なところもありますけれど・・・
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手術の巻 当日編 その2
扉の中は手術室ではなく、手術病棟である。
廊下があってすぐに左へ曲がる。ざわついた独特の匂いと空間。何人もの人が動いている。
視界に入ってくる人は、みんな青緑色である。一様に帽子を目深に被って、大きなマスクをつけている。
私と一緒にやって来た看護婦さんの白衣が、場違いに感じる。
色々な音が入り混じって、その音が何の音なのか特定できない。
付き添ってきた看護婦さんが、青緑色の服の看護婦さんに私のカルテを見ながら、報告をしている。
声だけがはっきり聞こえる。入院日から順次、私が受けた検査結果の全てや経過などを読み上げていく。
手術室の方の看護婦さんが、項目ごとに分からない事をはっきり確認する。復唱する事もある。
声が大きくて頼りになる感じだ。この人は責任者だろうか?
全ての報告が終わると、その手術室の看護婦さんが私の方を覗き込んだ。
マスクをとると
「北崎と言います。手術室担当です。宜しくお願いします。頑張りましょうね。」とはっきりと良く通る声で言った。
その顔はニッコリ笑っていて、何の心配もありませんよと言っている。
私も気持ちが落ち着く。
心配無いような気がしてきた。
そして、あれっ?というような表情が彼女の顔に一瞬浮かんだ。
何だろう?何となく引っ掛かる彼女の顔。見覚えがあるような、何処かで会ったことがあるような。
担架ベッドが動き出した。
2、3人の看護婦さんが周りを取り囲みながら進む。前方がいやに明るい。
奥まで進むと、北崎看護婦が指示を飛ばす。
「少し暑いわね、ちょっと温度下げて、下げ過ぎないようにね。用意は整ってる?」
「はい、温度を少し下げます。」
一斉に担架ベッドの枠が外された。あら、この担架 こんなに簡単にボードのようなのっぺら棒になるんだ。
「それでは、手術台に乗りますよ。狭いですからね。足を真っ直ぐにしといてくださいね。」
北崎看護婦が私に微笑みかけながら言った。
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手術前5
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